胃がんの内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)に関する論文を、Surgical Endoscopy(米国消化器内視鏡外科学会および欧州内視鏡外科学会の公式ジャーナル)から発表しました。

この論文では、2019年にVideoGIEから発表した方法と、通常の方法の治療成績などを比較した結果をまとめています。

胃ESDは一般的に時間がかかります。

色々な研究をまとめた論文によると、胃ESDにかかる時間は平均 73分ということです。

World Journal of Gastrointestinal Endoscopy 2016; 8:517-532

この度、我々が報告した方法では、胃ESDにかかった時間は中央値 40分で、本研究における通常の方法と比較して、約 40%短縮することが出来ました。

ESDは2000年ころに日本で開発され、おなかを切らなくても、初期であれば、がんを治せるようになりました。

しかし、ESDは技術的に難易度が高いとされ、海外ではまだ普及していません。

今回の論文で発表した方法は、ESDの難易度を下げ、時間短縮、安全面の向上などに役立つと考えています。

今後もESDの発展に少しでも貢献できるよう、日々精進して参ります。

なお、この論文は著作権を取得しており、下記のリンクからPDFを無料でダウンロードしたり、動画を閲覧することが出来ます。

© Mitsuru Nagata 2020

動画は、下記リンク先の一番下の方からアクセス出来ます。

https://doi.org/10.1007/s00464-020-07590-9

Surgical Endoscopy

【更新 2021/1/17】

その後、胃がんのESDにかかる時間について、従来の方法とS-Oクリップという処置具を用いた新しい方法をランダム化比較試験で比較する研究を行いました。

研究の結果をまとめた英語の原著論文が、GIE (Gastrointestinal Endoscopy) という学術誌にアクセプトされました。

※Impact Factor: 7.229 (2018年)

詳しくは以下の記事をご覧ください。

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