湘南藤沢徳洲会病院の永田充です。

最近、がんの内視鏡治療目的でご紹介いただく患者様が増えております。

7月は食道・胃・大腸がんの内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を20件、行いました。

当院での治療を選んでいただけるのは、大変光栄なことと感じております。

今後も精進してまいりますので、よろしくお願いします。

さて、9月5日に神奈川県全体の内視鏡研究会(神奈川県消化器内視鏡懇談会)で、シンポジストとして話をする機会をいただきました。

今回は「浸水下内視鏡治療の実際」という演題名で講演させていただきます。

少し内視鏡治療の発展の歴史を振り返ります。

ESDなどの内視鏡治療は、送気して拡張させた腸管の中で行われてきました。

しかし、近年は浸水下での内視鏡治療の有用性が注目されています。

浸水下では送気下では得られない利点があります。

代表的な利点として、

視野が良くなる、浮力を利用できる、吸熱効果、水圧を利用できる

といったものがあります。

ただし、送気下とは環境が異なるため、

電気メスの使い方、処置具の選び方なども異なってきます。

そこで、我々は大腸腫瘍、十二指腸腫瘍に対する

浸水下で行うESD(Underwater ESD)の有用性や具体的な方法論をまとめ、

アメリカ消化器内視鏡学会の公式ジャーナルから論文として報告しました。

大腸腫瘍に対する浸水下ESD(Underwater ESD)論文 

Usefulness of underwater endoscopic submucosal dissection in saline with a monopolar knife for colorectal tumors. Gastrointestinal Endoscopy (GIE) 2018; 87(5): 1345-1353

十二指腸腫瘍に対する浸水下ESD(Underwater ESD)論文 

Underwater endoscopic submucosal dissection in saline solution using a bent-type knife for duodenal tumor. VideoGIE 2018; 3(12): 375-377

今回の「神奈川県消化器内視鏡懇談会」では20分と比較的長い時間をいただきました。

今までのUnderwater ESDの発表をまとめる形で、ご報告できればと考えております。

ご興味のある方は是非ご参加ください。

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